当院は、先代理事長・故蓮田昭生により、昭和34年8月1日に有床の医院として開業されました。当時、南小国町の人口は7700人、林業や農業が盛んで、豊かな活気あふれる町でした。しかし、時代の流れと共に、農林業は急速に衰退し、若い世代の流出と少子化などが伴い、現在の人口は4556人(H23.7月現在)、高齢化率33%と、過疎化と高齢少子化がおそろしい勢いで進行しています。医師・看護師不足の問題にも直面し、小国郷の地域医療は、多くの困難な問題を抱えています。
当院は、平成11年から「医療法人昭仁会」として法人化し、今年で12年目を迎えます。先代理事長が培ってきた実績・信頼を受け継ぎ、辻院長をはじめ、スタッフが一丸となって、昭仁会の理念である「豊かな感性と優れた専門知識を礎(いしずえ)に、医療、福祉分野を通じて地域に貢献し、社会的責任を果たす」という、優しく温かく思いやりのある指針を軸に据えながら、小国郷の地域医療に邁進していく所存です。
今後も、皆様のさらなるご指導を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
医療法人社団 昭仁会 蓮田クリニック 会長
蓮田 裕二